2026年を迎えて

長浜商工会議所 会頭 塚田 益司
明けましておめでとうございます。皆様には、新しい年をお健やかにお迎えのことと拝察、お慶びを申し上げます。

今年の干支は、午(うま)です。馬は常に前に進む動物であり「飛躍」と「前進」の象徴とされます。また、馬は神の使いとされ、願いや福を運ぶ縁起の良い動物です。本年が、共々に、飛躍の年となりますよう願うところです。

さて、日本経済は、長期にわたりデフレ、低成長経済が続き、賃金もほとんど上がらない状況が続きました。

世界から取り残された日本は、一人当たりGDPが、1995年の世界3位から、今や韓国にも抜かれて40位です。(2024年IMF統計)

しかし、一昨年から物価上昇と、それを追いかけるように賃金が上昇し、その人件費コスト上昇が、製品やサービス価格に転嫁されて諸物価が上昇する、というインフレ局面に入りました。

緩やかなインフレは経済成長に寄与するのですが、昨年秋に誕生した高市早苗内閣は「総合的な国力を強くするためには経済成長が必要であり、責任ある積極財政で後押しをする」政策を掲げておられます。初入閣で厚生労働大臣に就任された地元選出の上野賢一郎大臣にもご活躍いただき、この数年の閉塞感を脱した成長経済へと社会が変わるように期待をします。

デフレ社会に慣らされてきた私たちにとっては、意識や行動を変えることは大変なことですが、もはや後戻りはなく、インフレ社会に対して前向きに果敢に取り組む必要があります。

インフレは、商品やサービスの価格が上がる経済ですが、価格は、自らが持っている商品やサービスの「価値」の現れであり、それを磨いて高め、成長に転化していくことが必要です。

企業においては、建物や資金など資産だけでなく、積み重ねてきた技術、社員力、お客様や地域での信頼など、多くの目に見えない「財産」があります。その価値を磨き活かす努力が、成長につながります。

また、地域に目を転じれば、経済と共に、自然環境や住みやすさ、人の温かさ、交流など、当地には多くの価値ある「財産」があります。それを活かした地域づくりが、地域の魅力となって発信され、多くの人を魅きつけ、発展の基礎にしていきたいと考えます。

おりしも、本年は大河ドラマ「豊臣兄弟!」が始まり、当地もその舞台となります。これを機に開催される「北近江豊臣博覧会」は、単なるイベントではなく、関わる多くの市民が、改めて地域の魅力、価値を再発見し、高め合い、将来を切り開くきっかけにしていきたいと思います。

商工会議所の使命は、地域経済を支え、発展を目指すところにあります。今までの活動を通して、皆様と培ってきた価値ある地域財産を活用、発揮して、当地の活性化に寄与できるよう活動してまいりますので、本年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。